大事なのは伝える力。判断基準は次世代のため、みんなが幸せになる住宅を。
チャネルオリジナルが提唱する、グリーンビルディング。
環境に配慮した素材+温熱環境設備を通して、「エコロジー」と「エネルギー」の両方に貢献する建築を目指すものです。この推進活動の一環として、弊社では、グリーンビルディングを実現されている企業様への視察訪問を定期的に行わせていただいております。
今年の6月には、鹿児島県で数々の高性能住宅を手がけられる〈PASSIVE STYLE株式会社〉様へ訪問させていただきました。PASSIVE STYLE様は「日本住宅の性能を世界基準へ底上げする」ことを目標に掲げられ、高気密・高断熱仕様、パッシブデザインを採用し、全棟でHEAT20 G3レベルを実現されている工務店様です。
今回の視察訪問では、代表取締役・馬場龍仁社長によるセミナーを開催いただきました。
以下、セミナーで伺ったポイントをご紹介いたします。
パッシブな断熱について
PASSIVE STYLE様 資料「家づくりの物差し」より抜粋
住宅を、コーヒーメーカーと魔法瓶に例えると、
「コーヒーメーカー = 温度をキープするためには、熱源が必要(Active)」
「魔法瓶 = 熱源を使わずに、温度をキープすることが可能(Passive)」
住宅においても、外部の影響を受けない家は少ないエネルギーで生活することができる。
そのためには、建物全体を必要な量の断熱材で完全に覆うことが必要。
PASSIVE STYLEでは、一般住宅の2倍の厚みを有した断熱材を基礎・屋根裏の隅々まで施工する。
日本の窓は世界最低基準
PASSIVE STYLE様 資料「家づくりの物差し」より抜粋
2022年時点において断熱基準に関する法規制がない日本。
世界各国と比べて、圧倒的に窓の性能基準が低い。
パッシブな断熱を完成させるためには、開口部からの熱の流出を防ぐことが必要不可欠。
PASSIVE STYLEでは、断熱性能に優れたトリプルガラス+熱伝導率の低い樹脂サッシを採用している。
高性能住宅を推奨する理由
住宅設備に必要なエネルギーの大半は、天然ガスや石炭といった化石燃料。
ただ、これらは後50年ほどで枯渇すると言われている。
多くのエネルギーを消費する=将来使える分が少なくなる、ということ。
家づくりは、次世代を考えた判断基準をもつことが大切。
一世代のためだけではなく、長く住み継いでいける家をつくりましょうという提案をしている。
最後に
「高性能住宅の良さを知っていただくには、“伝える力”が大切だと思っています。どんなに良いものでも、提案する私たちが本当に良いと思っていなければ、工務店、設計事務所、そしてお施主様には伝わりませんから。」
これは、セミナー冒頭に馬場社長がおっしゃられていた言葉です。
高性能な住宅は、「健康的な暮らしの実現」・「自然環境への配慮」・「将来におけるトータルコストの抑制」といった様々なメリットがある中で、その良さをどう伝えていくべきか。“伝える力”に重きを置く、馬場社長のシンプルで的確な表現を聞かせていただき、非常に学びの多い機会となりました。
今回お忙しい中、貴重なお時間をいただきましたPASSIVE STYLE株式会社 馬場社長、スタッフの皆様、そしてご自宅を見学させてくださった施主の皆様、誠にありがとうございました。
▸会社情報
PASSIVE STYLE株式会社
〒892-0875
鹿児島県鹿児島市川上町2682-62
TEL:099-800-4579